瀬戸の潮みず交流広場(福良地区県民交流広場)のご紹介



ご参考(「県民広場」事業の概要)

 

 「県民交流広場」とは、兵庫県の助成事業で、公民館等のコミュニティ施設などを利用して、さらなる地域の活動拠点としての整備や、そこで営まれる住民による手づくりの活動をより活発化し、地域を舞台に地域の課題解決に向けた元気と安心のコミュニティづくりを行う事業です。

 福良地区では平成22年度に採択を受け、平成23年度から5年間にわたり取り組んでいます。




瀬戸の潮みず交流広場(平成22年度採択)事業計画の概要

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交流広場の事業のひとつを、ホームページで紹介しています。

福 良 学 教 室









瀬戸の潮みず交流広場(福良地区県民交流広場)
福良公民館 〒656-0501 南あわじ市福良甲512-2

TEL:0799-50-3068 FAX:0799-50-3068





























瀬戸の潮みず交流広場(平成22年度採択)事業計画の概要




1.地域推進委員会の概要

名 称 瀬戸の潮みず交流広場推進委員会
代表者 住 所
氏 名
南あわじ市福良甲512−2 
会長 原 孝(福良町づくり推進協議会長)
連絡先・事務局

電話 0799−50−3048
FAX 0799−50−3068
Eーmail kouminkan_nandan@city.minamiawaji.hyogo.jp




2.事業実施区域

地 域 名 南あわじ市 福良地区
地 域 規 模 2,498世帯、  5,766人
小 学 校 区 名 福良小学校区の全域、 面積 10.27平方キロメートル
地 域 範 囲

(東本町、本町、向谷、築地、東一丁目、西一丁目、二丁目、
北納屋町、南納屋町、備前町、仲之町、戎町、住吉町、
五分一町、網屋町、谷川町、東十軒家、西十軒家、浜町、
うずしお台、仁尾、かるもの22自治会)

略 図 別 添



3.事業内容

(1) 地域コミュニティの現状と課題

 

 福良湾は、三方を山に囲まれ、僅かに開けた西側開口部に洲崎と煙島が湾口を閉じるように浮かび、正に天然の良港であり、古代から南海道の淡路の終点として、海陸交通の要衝でありました。 福良の町並みは、温暖な気候にも恵まれ、福良湾を南側に臨む形で形成され、近くに鳴門海峡という好漁場を有しており、古くから漁業を中心に栄えてきました。 特に、大正から昭和にかけて、漁業に加え、タイル製造工場の進出や造船業が興り、メインロードの上町通りには事業所への通勤自転車が列を成し、沿道では商店が軒を並べ、海上・陸上を含めた鳴門観潮にも約50万人もの観光客が訪れたこともあり、約1万人の地区人口を擁す、賑わしく活気に溢れる淡路第二の町でありました。 


 ところが、年号も平成に改まり、以前からの慢性的な漁業の低迷や大都市圏への若者の人口流出に加え、いわゆるバブルが弾け、工場の操業カットや停止などが相次ぎ、更に少子高齢化の波が押し寄せ、これに拍車を掛けるかのように南海・東南海地震による津波への不安などがあり、地区人口が昭和の往時からすれば、約半分の約5千7百人台まで減少しており、65歳以上の高齢者も35%と高く、市全体の28%と比べても高齢化率の高い地域となっており、町なかにも空き家が目立ち、子どもや若者の少ない活気を失った地域となっています。


 そのなかにあって、地域活動については、自治会を中心として、「祭り」「地区市民体育祭」等のイベント開催や、「防災活動」「清掃・美化・緑化活動」「防犯活動」「文化スポーツ・レクリェーション活動」「青少年健全育成」等に熱心に取り組まれています。 


 今回の事業活動拠点となる南淡(福良)公民館は、南あわじ市南淡庁舎に隣接しており、交通利便性も良く地域の交流拠点として相応しく、以前から談話ロビーの充実と物品収納スペースの確保のための整備が期待されていたところであります。


 以上のように、福良地区は高齢化率が高く、地域の活力が低下している状況にあり、地域の活動拠点の整備やそこで営まれる住民による手づくりの活動を更に活発化し、福良を舞台に、福良の地域課題の解決に向け、郷土への誇りと愛着を持って、地域の元気と活力を取り戻すと共に住民の安全と安心の増大を図るため、
 1)地域の歴史・文化の研究・発信
 2)芸術文化展の開催
 3)郷土芸能の保存伝承
 4)岡の原公園における緑化推進
 5)子どもの健全育成のための遊び体験
 6)中高齢者の体験学
 7)防災と安全・安心づくり
等の事業を住民一丸となって進めていきたいと考えています。 なお、本交流広場の名称「瀬戸の潮みず」は、福良小学校の運動唱歌の最初の1小節の歌詞からいただいたものであり、福良の住民なら誰でも親しみを持って口ずさめ、行進曲として使われていることから、みんなで同じ地域の課題と目的・目標を共有しあって、ともに歩みたいとの推進委員会の強い願いから命名されたものであります。  



(2)活動・整備のポイントと目標

活動・整備の目標
 1) 福良を知り、親しみ、誇りと愛着を育み、元気と活気溢れるコミュニティづくり
 2) みんなで福良を考え、行動し、ふれあい溢れるコミュニティづくり
 3) 自分たちで出来る津波防災対策と安全・安心のコミュニティづくり

活動内容の重点

1) 「好きじゃ、福良!」

 瀬戸内海気候を代表するような四季を通じて温暖で住みやすく、自然の良港である福良は、岩谷遺跡の製塩土器の出土からも海人族の居住拠点として、漁業が栄え、また、海上交通の拠点として、造船、商業も栄えてきた。 敦盛の首塚との伝説のある「煙島」、県指定文化財の「福良八幡神社」、第二次世界大戦時の鳴門岬における要塞跡、今に残る町名の由来など、様々な歴史や文化が残る福良を掘り起こし、地域住民が老若男女一緒にその歴史や文化を学び、知り、親しみ、郷土への誇りと愛着と連帯感を育み、元気と活気溢れるまちづくりに資する。


* 取組みの具体内容

1. 福良学教室
 地域内外から講師を招いて、地域住民を対象に2ヶ月に1回程度、現在をも含めた郷土史を始め、福良の「何でも学教室」を開催する。 回数を重ねる中で、「おもしろ福良学検定」なども行い、福良自慢のできる住民を増やすなどし、住民の郷土愛を育む活動とする。 なお、観光客等の来訪者へのホスピタリティー醸成にも繋げるものとする。

2. 町名看板設置
 上記の福良学でまとめた資料をもとに、今に残る町名(22自治会)の由来を紹介する看板を作成・設置し、地域住民や来訪者に発信する。 なお、出来るだけ早期の事業効果の発揮と事業の周知を可能ならしめるよう2年度次に一括設置する。

3. 福良芸術文化展
 各種芸術文化の振興には、発表の場が欠かせない。 更なる地域文化の振興と交流の活性化のため、年に2回程度の福良芸術文化展を公民館にて開催する。

4. 郷土芸術保存伝承活動
 福良に伝わる「阿波おどり」「大漁さかな節」「だんじり唄」などを子どもを中心に地域住民に、月に1回程度、伝承活動を行い、地域コミュニティの最たる場の春祭りや夏祭りを盛り上げる。



2) 「ふれあいと交流の福良づくり」

 地域住民のふれあいと交流により、みんなで地域の課題を共有し、課題解決に向け、共に考え、共に行動し、みんなでふれあい溢れる明るく住みよい地域づくりをめざす。


* 取組みの具体内容

1. 憩いの岡の原公園づくり
 福良地区住民の裏山絶景憩いポイントである「岡の原公園」に、健康増進も兼ねて、住民参加で東屋を建て、四季折々の花木植えと芝生植えの緑化推進活動を行う。 なお、散水は、当番を決めて実施し、植栽管理に努める。

2. 福良遊びクラブ〜ぼくら、遊びの天才だ!
 地域内外から講師を招き、地域の子どもたちの健全育成と地域の大人とのふれあいのため、いろんな遊び教室(9回/年)と料理教室(9回/年)を開催する。
なお、遊びには、野外活動や歴史探訪等も含める。

3. いきいきサロン交流教室
 地域内外から講師を招いて、主として中高齢者を対象に、パソコン・園芸・料理教室を、年に6回程度、開催する。 なお、上達者から初心者等への「教えあい」によるコミュニテイ醸成を目指す。 また、地域住民が気軽に集いくつろげる場として、公民館1階ロビーにサロン的なスペースを整備する。


3) 「福良の津波防災と安全安心づくり」

 「30年以内の発生確率が60%!」「南海地震が起きたら、50分で5.3mの津波!」福良地区では、大きな被害の発生が懸念されているが、備えとして、住民一人ひとりの立場で、明るく楽しく防災知識と意識を身に付け、お互いが助け合い、全体の安全・安心につなげるものとする。 また、地域の防災文化を高めることによって、地域コミュニティの醸成と活性化につなげる。


* 取組みの具体内容

1. 津波防災研修
 もし、今、南海地震発生!となった時、先ず、自助或いは共助の考え方から、個々の身を守る方法から学習し、「個から全体へ」の手法で、みんなで明るく楽しく、コミュニケーションを取りながら学び、考えることが大切。 福良との関わりの深い「人と防災未来センター」を中心に、地域内外から南淡公民館に講師を招き、みんなで防災(減災)法を学習する。(2回/年) また、平成22年完成の福良港津波防災ステーションを積極的に活用する。

2. 救命処置法講習
 AEDを使った心肺蘇生法等の救命処置法をみんなが知って、使えれば、まず安心!を目指して、消防署から南淡公民館に講師を招き、学習する。





(3) 活用する施設または敷地



名 称

南あわじ市南淡(福良)公民館
・施設の所有者   南あわじ市
・建築年月   昭和55年3月
・所在地   南あわじ市福良甲512番地2






(4)整備の概要

整備の種別 改 修
工事の概要

1) 3階オープン倉庫改修、設計監理

 福良芸術文化展の開催において、地域の旺盛な作品(書画、写真、工芸、生け花等)創作意欲の向上と展示の充実を図るため、展示用パネル30枚等を購入するので、公民館3階舞台裏部既設倉庫の間仕切りを撤去し、その収納スペースを確保する。
 ・既設倉庫の間仕切りを撤去
 ・床、壁、天井はそのまま在来利用、取合補修  


2) 1階宿直室改修、設計監理

 郷土芸能保存伝承活動において、地域の郷土芸能の効果的な保存伝承と地域のまつりの活性化を図るため、必要なお囃子楽器類と衣装を購入するので、公民館1階宿直室を改修し、これらの収納スペースを確保する。
 ・既設和室6帖、3帖及び押入れの床、壁、天井を解体撤去
 ・床、壁、天井を倉庫用に改修、西東の壁に棚を設置
 ・電気工事と取合補修


3) 岡の原公園緑化活動拠点整備

 憩いの岡の原公園づくりにおいて、住民による緑化活動の実施に必要な休憩施設と散水設備が現状では無いため、地域住民参加のなかで東屋を建て、植栽管理用散水設備を設置する。
 ・東屋施設整備(鉄骨造瓦棒葺 3.0W×3.0B)
 ・散水設備設置(地下埋設FRP雨水貯タンク3.0?・加圧ポンプ400W)


4) 1階ロビー改修、設計監理

 いきいきサロン交流教室において、本事業交流拠点として、公民館1階ロビーを改修整備する。
 ・現況ロビーを低書架程度にて間仕切り
 ・サロンコーナーにパソコン机、椅子及びユニットマットを設置
 ・パソコン用の電源及び補修工事


主な備品

1) 活動のため整備する備品

 ・福良芸術文化展の開催:展示用パネル30枚、展示パネルI型脚40本、
 展示パネル運搬台車1台
 ・郷土芸能保存伝承活動:夏祭り衣装30着分、さかな節お囃子楽器1式
 ・福良遊びクラブ:冷凍冷蔵庫1台、オーブンレンジ2台
 ・いきいきサロン交流教室:パソコン11台、プロジェクター1台






(5) 運営方法(運営のしくみ、活動の継続に向けた工夫等)

 福良地区住民が、いつでもどこでもコミュニティ活動が拡充できるように、自治会長をはじめ各種団体の代表者と、地域で信頼があり当該広場事業の推進に手助けとなってくれる若干のメンバーを加え、推進委員会を構成して、次の委員会を組織して円滑で、かつ公平な運営を推進いたします。



1)

企画委員会
予算・決算及び活動等の原案の作成を行い、推進委員会に提案する。 11名の委員にて構成。

2)

推進委員会
予算・決算及び活動等の案を決議し、積極的に事業啓発を行うとともに活動の評価並びに改善について協議する。 37名の委員にて構成。

監事は予算・決算の監査を行う。 2名の委員にて構成する。(推進委員兼務)




  
(6) 県民交流広場事業の活用によって期待される効果

1)

地域のコミュニティが希薄化する現代社会において、交流広場を拠点として地域住民が集い、地域コミュニティを活性化することができる。

2) 地域コミュニティが活性化することにより、地域が活性化し、まちづくりにつなげられる。
3)

各種団体間及び地域住民の世代間交流が活発化するとともに、互いに協力することにより、郷土愛の醸成やまちづくりに積極的に参画できる環境を醸成することができる。

4) 次代を担うリーダーやボランティアの育成を促すことができる。
5)

地域の文化や歴史に触れ、地域の良さを再発見するとともに課題意識を認識することで、地域課題の解決につなげることができる。





  
(7) 今後、事業を進めていく上で解決すべき事柄

1) 地域住民の要望・ニーズにどのように応えることができるのか検討したい。
2)

当該助成事業をきっかけに活動を定着化させ、地域住民が自立して自主運営ができるよう後継者及びリーダーやボランティアの養成に取り組みたい。

3)

広場事業が地域に定着した活動となるよう、分かりやい広報活動に努めると共に情報発信の内容と方法を検討したい。


 




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