瀬戸の潮みず 東(ひんがし)の
岸を洗いて つくところ
そのかげ げにも 淡路島
南に望む 福良町
いらかの並ぶ 街街(まちまち)は
車馬の往来(ゆきかい)織るごとく
海にはつづく 商船の
マストの数も いちじるく
さては工場に 立ち上る(のぼる)
石炭(いわき)のけむり 空をつき
海陸ここに 歩を合わせ
町は富みたり 商工業
春は岡尾の 山かすみ
秋はさえたり 洲崎潟(すさきがた)
この揺籃(ようらん)に 育ちたる
我等が幸(さち)を 今ぞ知る
岡尾山下に そびゆるは
名も頼もしき 福良校
三育(さんいく)ここに 歩を合わせ (注:知育、体育、徳育)
雄々しく立てり 小国民
よしや鳴門の 渦消えて
うしおの流れ つくるとも
いかでか つきん 幾千の
胸に満ちたり 愛国心
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